2020.4
俺は「D-1グランプリ」というのを真剣に開催したいとずっと思っている。ダサいバンドグランプリ、通称D-1。各ライブハウスには必ずダサいバンドが2組以上いる。狙ってダサいというセンスのいいやつらはごめんだ。当の本人は精一杯やってるのに周りから見ると究極にダサいという香ばしい匂いのするやつらが好ましい。関西弁でバラード歌うやつ。客少ないのに万金のmcするやつ。成功してないのに客に夢を叶えろとほえるやつ。そもそもの歌がダセーやつ。服ださすぎるやつ。頑張りすぎてるやつ。こいつらはたぶんバンドをやっても一生成功しない。だが、「D-1グランプリ」に出場すれば本人の意図とは違うがバカ当たりするだろう。だが悲しいかなそういうバンドは自分たちが香ばしい焦げた匂いがしていることを知らない。実はものすごい可能性を秘めているのに。いつか「D-1グランプリ」を開催して死ぬほど笑ってみたい。解説は俺に任せろ。